こんにちは。
ONE’S STYLE NISHIKAWAアドバイザーの久保本です。
今回はＧＸ補助金と予算残額などについてお話いたします。
目次
GX補助金とは何か？
最近、ニュースや工務店、ハウスメーカーさんでお「GX補助金」という言葉を聞くことが増えた方も多いと思います。GXとは“グリーントランスフォーメーション”の略で、簡単に言うと国が進める“脱炭素化のための大改革”です。
では、私たち一般の家庭にとってGX補助金とは何か？これから家を建てる方に大きく関わってきます。
例えば現在、国や自治体が行っているGX補助金の中には、
- 太陽光発電を載せる場合の補助金
- 家庭用蓄電池を設置する場合の補助金
- EV（電気自動車）充電設備の補助金
- ZEH（ゼッチ：ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）補助金
など、私たちがお家を建てるときに直接使える制度が多数あります。
そもそもGX補助金の予算ってどれくらい？
2025年度、政府はGX関連の予算として約20兆円規模の基金や補助事業を用意しています。ただし、これは10年間程度で使っていく長期基金も含まれるため、各年度ごとの補助金枠は限られています。
たとえば、住宅向けの太陽光発電補助金や蓄電池補助金は、国と自治体が分担しており、東京都や神奈川県など都市部では10万円～数十万円程度の補助が出ることが多いですが、7月時点で既に予算残額が半分以下になっている自治体も増えてきました。
特に今年度は、
- 電気代高騰への不安
- EV（電気自動車）購入を検討する家庭の増加
- 住宅ローン金利上昇の前倒し建築需要
が重なっているため、例年以上に補助金消化スピードが早いというのが現状です。
GX補助金は今後どうなる？
GX補助金は2030年まで継続される方針ですが、今後は以下のような傾向になると考えられています。
- 太陽光や蓄電池補助は徐々に縮小
これは、普及率が上がるほど補助金は縮小していく仕組みだからです。例えば太陽光発電は、数年前に比べ補助額が半分以下になっている自治体もあります。
- 新築住宅には“標準搭載”が求められる時代へ
2030年までにすべての新築住宅に太陽光パネルを載せるという議論も進んでいます。東京都は既に一部で義務化しており、他自治体でも同様の動きが出ているため、「載せるかどうか」より「載せない場合は説明が必要」になる可能性があります。
- 補助金の条件が厳しくなる
GX補助金はただ導入するだけでなく、「エネルギーマネジメントシステム（HEMS）を入れる」「CO₂削減量を申請時に提示する」など条件が増えつつあります。つまり、申請書類や施工会社の補助金対応力が今後ますます重要になるということです。
お家を建てるなら、補助金はどのタイミングで検討する？
多くの方が誤解しているのが、「引き渡し後でも補助金申請できる」と思ってしまうことです。実際には、契約前や着工前でないと申請できないものがほとんどです。例えば、
◎ZEH補助金（100万円程度）
着工前にZEHビルダー（登録工務店）を通して申請が必要。
◎蓄電池補助金（10万～数十万円）
自治体によっては契約前申請が必須。
◎EV充電設備補助金
国と自治体併用できるが、設置前申請が必要。
また、予算残額が少なくなっている補助金は、申し込み順（先着順）で終了する場合もあるため、検討が遅れると受給できないことがあります。
これから家を建てる方へのアドバイス
◎最新情報を常に確認すること
補助金は年度予算で運用されており、執行団体や自治体HPで随時更新されます。設計打合せ段階で、補助金担当窓口に確認することが重要です。
◎補助金に強い工務店・設計士を選ぶこと
補助金申請は技術要件や書類要件が複雑です。経験豊富な施工会社であれば、申請漏れや不採択リスクを減らせます。
◎GXの意味を理解してプランに組み込むこと
補助金は単なる割引ではなく、国が進める脱炭素化政策の一環です。太陽光発電や蓄電池を組み込むことで電気代の変動リスクを抑え、万一の災害時にも非常用電源として活用できます。将来的にEVを購入する予定があれば、今のうちにEV充電設備を設計に入れておくと費用効率が良くなります。
GX補助金は、これからの家づくりの“当たり前”
今後は、GX補助金を活用することが単なるコストダウンではなく、住宅性能の標準化、環境価値向上、将来的な資産価値維持に直結する時代になります。住宅ローン返済やランニングコストを考える上でも、太陽光・蓄電池・EV充電設備を補助金で賢く導入することは、家計と地球環境の両方にメリットをもたらす選択肢といえるでしょう。
お家を建てることは、人生で最も大きな投資の一つです。
GX補助金という国の支援策を正しく活用し、安心で快適、そして次世代へ誇れる住まいを実現してください。
お家づくりや補助金のことならONE’S STYLE NISHIKAWAにご相談ください。
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